解剖・経路– category –
局在診断の土台となる解剖と神経経路
-
解剖・経路
小児の視神経低形成(ONH)- 小さい乳頭から脳と下垂体を考える
「乳頭が小さい」という所見は、単なる個体差で済ませてはいけないことがあります。視神経低形成(optic nerve hypoplasia, ONH)は代表的な乳頭先天異常で、その背後に脳形成異常や下垂体機能不全を伴うことがあります。とくに未診断・未治療の中枢性副腎... -
解剖・経路
瞳孔反応に影響する薬剤 – 散瞳・縮瞳・薬剤性不同瞳孔をどう読むか
正常瞳孔反応を見ようとしているのに、薬剤の影響を除いて考えないと、所見の解釈は簡単にずれます。散瞳薬の直後なら分かりやすいのですが、実際にはスコポラミン貼付薬、ネブライザーの漏れ、点眼薬の左右差、オピオイド、抗コリン作用をもつ内服薬など... -
解剖・経路
対光反射と近見反応の解離(LND) – Argyll Robertson、Adie、Parinaud、糖尿病、CN III異常再生を読み分ける
「光に対する縮瞳は鈍いが、近くを見たときの縮瞳は保たれている」。このパターンを見たとき、頭の中で何が起きているか説明できるかどうかで、その後の検査と紹介の方向が大きく変わります。Light-near dissociation(LND: 対光反射と近見反応の解離)は... -
解剖・経路
加齢で瞳孔反応はどう変わるか – 老人性縮瞳と対光反射の読み方
高齢者の瞳孔を見たとき、「小さい」「反応が少し鈍い」「暗くしても思ったほど開かない」と感じることがあります。これをすぐ病的縮瞳や薬剤性、Horner症候群と決めると、読み方を誤ります。加齢そのものが、瞳孔径、反応振幅、速度、暗所再散瞳を変える... -
解剖・経路
視神経の解剖 – 4区分と血流の違いから読み解く局在診断の土台
「視神経は一本の神経」というイメージのままでは、AIONと圧迫性視神経症、外傷性視神経症、視神経鞘髄膜腫の見え方の違いが説明できません。実際の視神経は、眼内・眼窩内・管内・頭蓋内の4区分で、長さも血流支配も圧環境も大きく異なります。この差を先... -
解剖・経路
正常瞳孔反応をどう見るか – baseline size, latency, escape, hippusから再考する
「対光反射は正常です」と書くのは簡単ですが、その一言の中に何を見ているかを細かく分けて言える人は意外に多くありません。瞳孔診察は、異常所見を知る前に、まず正常の時間軸を知っておいた方が安定します。眼科医として実感するのは、正常を「縮む / ... -
解剖・経路
眼瞼の解剖と神経支配 – 動眼神経・交感神経・顔面神経の3系統で読む
眼瞼所見の局在診断が難しく見えるのは、まぶたを「一つの部品」として見てしまうからです。実際には、開瞼と閉瞼は動眼神経、交感神経、顔面神経という3つの神経系と、腱膜・靱帯・瞼板などの支持組織が組み合わさって成り立っています。この骨格を先に整...
1