神経眼科の基礎– category –
解剖・鑑別・手技・連携を含む実務基礎カテゴリ
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鑑別・分岐
上眼瞼後退の原因と鑑別:甲状腺眼症・Collier徴候・対側下垂を見分ける
「上の白目が見えるから、甲状腺眼症でしょうか」。上眼瞼後退を見たとき、甲状腺眼症は確かに大切な鑑別です。しかし、眼瞼そのものが引き上がっているのか、眼球が突出しているのか、反対側の下垂に対する開瞼努力なのかで、その後の検査は変わります。 ... -
鑑別・分岐
神経眼科で見逃したくない4つの眼瞼所見:下垂・閉瞼不全・後退・不随意閉瞼
「まぶたが下がる」「閉じない」「上がりすぎる」「勝手に閉じる」。どれも眼瞼の訴えですが、最初に調べる機能と、見逃したくない病態は異なります。 眼瞼所見は、単独で病変の場所を決める徴候ではありません。発症時期を押さえ、瞳孔・眼球運動・角膜・... -
鑑別・分岐
眼瞼けいれんの鑑別|半側顔面けいれん・機能性運動症状をどう分けるか
「まぶたが勝手に閉じる」「開けようとしても開かない」。診察室では似た訴えでも、眼輪筋の収縮、開瞼開始の障害、眼瞼下垂では診察の焦点が変わります。両側なら眼瞼けいれん、片側なら半側顔面けいれんと考えるのは入口になりますが、それだけでは診断... -
鑑別・分岐
外転神経麻痺の局在|偽性局在徴候と頭蓋内圧異常
水平複視で来院した患者。片眼の外転が落ち、瞳孔と眼瞼には明らかな異常がない。この所見から外転神経麻痺を疑いますが、機械的な外転制限などを区別する必要があり、原因の場所まで一気に決めることはできません。 外転神経麻痺は、神経学的に孤立してい... -
鑑別・分岐
動眼神経麻痺の瞳孔|pupil-sparing をどこまで信じるか
片眼の眼瞼下垂と複視で来院した患者。眼球は外下方を向き、内転も上転も落ちている。ペンライトを当てると、瞳孔は左右ほぼ同じ大きさで、対光反射も保たれている。 ここで「瞳孔が正常だから動脈瘤ではない」と考えてよいか。この判断は、患者を外来で待... -
鑑別・分岐
乳頭浮腫と偽乳頭浮腫|乳頭が腫れて見えるときの初動
健診で「視神経乳頭の境界が不鮮明」と指摘された患者。視力は良好で、頭痛もありません。それでも、写真を見ただけで「生まれつきの形でしょう」と説明してよいかは迷うところです。 この場面で必要なのは、真の浮腫と偽乳頭浮腫を見分ける眼科的評価と、... -
解剖・経路
小児の視神経低形成(ONH)- 小さい乳頭から脳と下垂体を考える
「乳頭が小さい」という所見は、単なる個体差で済ませてはいけないことがあります。視神経低形成(optic nerve hypoplasia, ONH)は代表的な乳頭先天異常で、その背後に脳形成異常や下垂体機能不全を伴うことがあります。とくに未診断・未治療の中枢性副腎... -
解剖・経路
瞳孔反応に影響する薬剤 – 散瞳・縮瞳・薬剤性不同瞳孔をどう読むか
正常瞳孔反応を見ようとしているのに、薬剤の影響を除いて考えないと、所見の解釈は簡単にずれます。散瞳薬の直後なら分かりやすいのですが、実際にはスコポラミン貼付薬、ネブライザーの漏れ、点眼薬の左右差、オピオイド、抗コリン作用をもつ内服薬など... -
解剖・経路
対光反射と近見反応の解離(LND) – Argyll Robertson、Adie、Parinaud、糖尿病、CN III異常再生を読み分ける
「光に対する縮瞳は鈍いが、近くを見たときの縮瞳は保たれている」。このパターンを見たとき、頭の中で何が起きているか説明できるかどうかで、その後の検査と紹介の方向が大きく変わります。Light-near dissociation(LND: 対光反射と近見反応の解離)は... -
解剖・経路
加齢で瞳孔反応はどう変わるか – 老人性縮瞳と対光反射の読み方
高齢者の瞳孔を見たとき、「小さい」「反応が少し鈍い」「暗くしても思ったほど開かない」と感じることがあります。これをすぐ病的縮瞳や薬剤性、Horner症候群と決めると、読み方を誤ります。加齢そのものが、瞳孔径、反応振幅、速度、暗所再散瞳を変える...
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