2026年9月– date –
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鑑別・分岐
外転神経麻痺の局在|偽性局在徴候と頭蓋内圧異常
水平複視で来院した患者。片眼の外転が落ち、瞳孔と眼瞼には明らかな異常がない。この所見から外転神経麻痺を疑いますが、機械的な外転制限などを区別する必要があり、原因の場所まで一気に決めることはできません。 外転神経麻痺は、神経学的に孤立してい... -
鑑別・分岐
動眼神経麻痺の瞳孔|pupil-sparing をどこまで信じるか
片眼の眼瞼下垂と複視で来院した患者。眼球は外下方を向き、内転も上転も落ちている。ペンライトを当てると、瞳孔は左右ほぼ同じ大きさで、対光反射も保たれている。 ここで「瞳孔が正常だから動脈瘤ではない」と考えてよいか。この判断は、患者を外来で待... -
鑑別・分岐
乳頭浮腫と偽乳頭浮腫|乳頭が腫れて見えるときの初動
健診で「視神経乳頭の境界が不鮮明」と指摘された患者。視力は良好で、頭痛もありません。それでも、写真を見ただけで「生まれつきの形でしょう」と説明してよいかは迷うところです。 この場面で必要なのは、真の浮腫と偽乳頭浮腫を見分ける眼科的評価と、... -
論文紹介
観察研究で「背景を揃える」道具 – 傾向スコア(IPTWとSMR重み付け)をKim 2019で読む
論文を読んでいて「傾向スコア(propensity score)で調整した」「IPTW」「SMR重み付け」という一文に出会うと、結果の表だけ眺めて先へ進みたくなります。けれど、この一文が何をしているかを知っておくと、「その差は本物か、背景の偏りの影響か」を自分... -
論文紹介
CRAOを「眼の病気」で終わらせない – 米国optometrist調査(Mileski 2024)が示す初期トリアージと紹介先の課題
CRAO(central retinal artery occlusion)は急性網膜虚血であり、診断後は眼だけでなく脳・心血管系を含む緊急評価へつなぐ必要があります。それでも患者は、まず身近な眼科や視機能をみる一次施設を受診することがあります。この最初の施設からどこへつ... -
動画解説
「上を見られない」と「下を見られない」は同じじゃない – 垂直注視を Andrew Lee 先生の動画で整理
「上が見えない」と「下が見えない」は、解剖的には異なる重みを持つ所見です。上方注視麻痺は後交連を含む中脳背側病変で起こりやすい一方、選択的な下方サッカード麻痺は両側riMLF病変を強く示唆します。ただし、片側の視床中脳病変でも上下両方向の障害... -
動画解説
内転障害を INO か動眼神経麻痺かで止めない – 3つの分かれ目を Andrew Lee 先生の動画で整理
「内転障害があります」で診察を終えてしまうと、核間性眼筋麻痺(internuclear ophthalmoplegia, INO)と部分的な動眼神経麻痺を取り違える危険が残ります。両者は「眼が内に寄らない」という同じ顔をして外来に来るのに、病変部位は橋〜中脳と動眼神経で... -
解剖・経路
小児の視神経低形成(ONH)- 小さい乳頭から脳と下垂体を考える
「乳頭が小さい」という所見は、単なる個体差で済ませてはいけないことがあります。視神経低形成(optic nerve hypoplasia, ONH)は代表的な乳頭先天異常で、その背後に脳形成異常や下垂体機能不全を伴うことがあります。とくに未診断・未治療の中枢性副腎... -
論文紹介
若年CRAOの原因検索は『動脈硬化だけ』で終わらせない – NISデータが示す関連疾患の地図 Uppuluri 2021
若年のCRAO(central retinal artery occlusion)に遭遇すると、眼底の所見は“典型”でも、原因検索の入口で迷います。高齢と同じ動脈硬化ルートで走り切っていいのか、それとも別レーンを同時に走るべきなのか。 この論文を紹介する理由 Uppuluri 2021は、...
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